ふるさとの祭り

Festival & Event  まちが燃え、まちが動く

獅子舞(榊祭り)ゆかしさを秘めて伝統の舞が奉納される春の祭り。集いのエネルギーの中、響く歓声に力強さが薫る夏の祭り。抜けるような秋晴れの空の下、人馬一体となって駆けるレースに沸き立つ秋の祭り。冬の寒さもなんのその、子どもたちの元気な姿に新年への祈りが託された冬の祭り。のんびりと里のリズムが流れる望月では、四季を通じて心奮わせる躍動のドラマが繰り広げられます。

 

望月橋から鹿曲川へたいまつが投げ込まれる火の祭り

 

榊祭り(大伴神社例祭 8 月15 日/ 市指定無形民俗文化財)榊の神輿
信州の奇祭として名高い榊祭りは、火と榊によって一切の不浄を払い浄め、五穀豊穣や無病息災を祈る大伴神社の例祭です。毎年8 月15 日の夜、一発の花火を合図にたいまつ山にかがり火が焚かれ、数百人もの若者が手に手にたいまつを掲げて、望月橋までの約2 キロを駆け下り、その火を鹿曲川へと投げ込みます。闇夜に長い火の弧を描き、川面に落ちるその様はまるで火の滝。美しくも荘厳で、見るものの心をも熱く狂わせます。やがてお囃子が練り歩き、榊の神輿が繰り出すと祭りの熱も最高潮に…。悪病を払い除けるかのように神輿を地面に叩きつけ、水を掛け合う若者たちの勇姿はまさに豪快。過ぎゆく夏を惜しむかのような、荒々しく野性的な火祭りです。

式三番叟式三番叟(しきさんばそう)
(根神社春祭り 4 月29 日/ 市指定無形民俗文化財)
江戸時代以前から続くといわれる根神社(ねがみしゃ)の式三番叟は、その年の五穀豊穣・天下太平を祈って奉納される能の舞。まず、若い露払い役が「千歳の舞」を、続いて白い翁面をつけた「白色尉」と黒い翁面をつけた「黒色尉」の二人が順に、厳かな「翁の舞」を舞う古式ゆかしい伝統芸能です。色鮮やかな図柄を残す草木染めの引き幕も見事。

道祖神祭り道祖神祭り(春日本郷 正月3 日/ 市指定無形民俗文化財)
年明けの正月3 日、春日本郷地区で行われる子どものお祭り。昼間は長い御弊を振りながら座敷の上で獅子舞をし、夜は沢山の提灯やシイチを付けた山車で村中を回り、その年の無病息災や家内安全を祈ります。冬の闇夜に揺れる提灯の明かりも神聖な、風情あるお祭りです。

草競馬大会(11 月3 日)
草競馬大会古くから馬とともに歩んできた駒の里望月で、毎年秋に開催される草競馬。県内外から、かわいいポニーや農耕馬、サラブレッドなど50 頭を超える馬が参加。観客は一周400 メートルのコースを土煙を上げて駆け抜ける馬と騎手たちに熱い声援を送り、またバーベキューをしたり、炬燵を囲んでのんびりと秋の一日を楽しく過ごします。